サロマの2ヶ月半前、とりあえずフルを超える距離を走ってみないことには始まらんよなあと、釧路〜白糠55km往復走を敢行したワタクシでありました。
結果的には、サブ10ペースで一度も歩くことなく、無事完走できてよかったよかったなのであったが、これで「もうサブ10は大丈夫だ!」と油断することなく、しっかりと現状を分析していくことが大事なのである。
例えるならば、模擬試験でいい点数を取っても、「あー、点数良かったラッキー」で終わってしまっていて、復習も何もしなかったら、それは実力なのか単なる運なのかわからんわけだからね。
スポーツの練習も勉強と同じで、しっかりと振り返って、「何が良くて何が悪かったか」を復習することが大事なのである。
などと、エラソーに語ってしまいましたが、私ごときに大それた分析などできるはずもなく、思いつくままにテキトーに反省会をしていきます。
《ロング走前日の過ごし方》
30km以上のロング走をするとき、前日をオフにした方がいいのか?軽くでも走っておいた方がいいのか?
飯はたらふく食った方がいいのか?普段通りでいいのか?
去年はロング走の前日も普通に10kmぐらい走っていましたが、今年に入ってからはロング走の前日はランオフにしています。
果たしてどのような変化があったか。
ぶっちゃけたことを言えば
あんまり変わらんが、気持ち前日オフの方が楽かもしれない
ぐらいの感じである。
前日オフにすることによって、「よーし明日はロングだ!ロングのために休んでいるわけだから、明日はなんとしてもしっかり走りきらなければいけない!」と、気持ちの持っていき方が変わったかもしれないし、そうでないかもしれない。
実際のタイム比較しても、前日オフにしたときとそうでないときで、違いなどほとんどないしね。
飯に関しても「カーボローディング」と称して、ここ最近はロング走の前日から当日の朝にかけてたらふく食ってみたりしたわけだが、これに関しても
気持ち20km過ぎてからもエネルギーが残っているような気はするが、何がどう違うかははっきりわからない
ぐらいのものであります。
タイム的にもそんなに変わんないしね。
結論としては
どーせ変わんないんなら、前日走ってひもじいものを食うよりも、休んで飯をたらふく食ったほうがいいに決まってるじゃないか!
というところです。
ダラダラしてたらふく食うという罪悪感を、走るモチベーションにするという考えもあっていいのではないでしょうか。
また、ロング走の前に「何を食べようか」とあれこれカロリーの高いものを考えるのは楽しいものです。
《ライバルフライはロング走では使えるか?》
使えると思います。
終わり。
…ってのも何なので、真面目に感想を書いていくと
・しっかりした着地ができると、どんどん脚が後ろに跳ね上がり(跳ね上げるのでない、自然に跳ね上がるのである)、気持ちのいいぐらい前に進んでくれる。足は置くだけで、蹴る必要も全く無いので、省エネの走りができる。
・しかし、着地点がずれると、反発を感じなく、進まないシューズになる。
・でもって、推進力を得られる着地のポイント(スイートスポット)が、今まで履いてきたシューズよりも狭いのではないだろうか?芯の広い金属バットに慣れた高校球児が、芯の狭い木製バットでバッティングをしているような感じ。
・今までのシューズよりサイズダウンしたが、小指が当たるような感じはなく、ほぼ足の指はノーダメージでした。フルの度に足の指が血まみれになったスカイセンサーグライドよりはずっとよい。
ということで、着地点に注意すれば、ウルトラでも十分に使えるのではないかと思います。
地面に叩きつけるのではなく、ソフトに着地すれば、シューズ自体は軽いので、そんなに足に疲労はたまらないのではないかと。
《フルとウルトラの走り方の違い》
高ピッチ短ストライドの私としては、フルと違って無理にストライドを伸ばす必要がなく、少ない着地衝撃で、脚を早く回転させることだけに専念できるウルトラの走り方のほうが楽です。
とにかく上下動を抑えて、着地衝撃を少なくする「回転型」の走りができるかどうかが肝になると思います。
フルだと25km過ぎにやってくる大腿四頭筋の硬直もなく、そして、ふくらはぎがピキピキ来ることもなく、ほぼ筋肉はノーダメージでした。
また、上下動を抑える意識がよかったのか、特に胃がやられることもなく、走った後は普通に大盛り系の食事をペロリと平らげることができました。
《補給》
今回は気温が一桁と低いこともあり、補給はあまり神経質に考えませんでしたが、エナジードリンクはそれなりに効果があったのではないかと。
ただ、モンスター355ml一気に飲むのはやり過ぎでしたがね。
本番では、レッドブル缶など、そんなに量の多くないものを54.5kmの荷物預けエイドに忍ばせておくのもいいかもしれません。
《ウェア》
キャップは私の場合、風で飛びやすいので、基本しないことにしている。
ただ、砂田氏の本で「気象条件の変わりやすいウルトラでは、帽子は必須アイテム」と書いてあったので、今回はキャップをかぶってみたが、やはり風で飛ばされた。
ランニングキャップは普通のキャップよりも浅く作られているので、後ろのアジャスターをキツく締めても、すぐ飛ばされるのよね。
小学生の体育帽みたいに、顎にかけるゴム紐つけるのもかっこ悪いし、どうにかこの「帽子が飛ぶ問題」を解決できないものだろうか。
あと、今回のウェアでポイント高かったのが、コンプレッションウェアである「アンダーアーマーコールドギア」。
気温が低いときの汗冷えを防ぐのはもちろんのこと、乳首擦れや脇擦れの対策にもなってよいのではないかと。
サロマ本番は初夏なので、コールドギアではなくてヒートギアにすることになると思うが。
走った後の筋肉痛はほとんどなく、ランニングタイツの必要性は感じなかった。
ウルトラぐらいのふくらはぎに負荷の掛からない走り方なら、カフガードもいらんかなあという気もするが、一応、次回のロングではカフガードを試してみて、どのくらい効果があるか検討してみたい。
《走行データ》
ガチのフルに比べるとゆったりとしたペースで、気温が低いのにも関わらず、心拍数は高め。
ピッチが普段のジョグに比べると多いんで、それが心拍数に反映されているのかなあと。
上にも書いたが、ウルトラは「上下動の少ない走り」が肝になると思うので、上下動の測れるガーミンが欲しいなあ。
ついでに言えば、電池も10時間以上は余裕で持つものでないと、ウルトラでは使えんしなあ。
まあ、走りとは全く関係ないが、NEWガーミンの購入も検討しておこう。
1kmのラップは大体5:30〜5:50の間に収まっており、一度も6分を超えなかったのはよかったのではないでしょうか。
ど平坦なコースということもあったのですが、50km過ぎても脚が終わる感覚はなく、あと10kmぐらいはこのペースをキープできたんじゃないかなあと、取らぬ狸の皮算用の希望的観測。
70kmぐらいまで、サブ4よりちょっと遅いペースをコンスタントに刻めていれば、サブ10も視界に入ってくるのではないかと思っています。
《まとめ》
・50km以上のロングはもっとしんどいかと思ったが、意外とそうでもなかった。
・あと2回ぐらいは50〜60kmのロングをレースペースでやっておきたい。
・次回はウェアや補給食の装備など、あまりコンビニに頼らずに、できるだけ本番に近い条件でやれればいいかなと。