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みやすのんき先生「ランナーが知っておくべき歩き方」

みやすのんき先生の新刊が4月19日に発売されました。

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みやすのんき信者の私としては、内容も何も確認しないで、うりゃーっと何も考えずにkindle版をポチりしたわけですが、まえがきを読んでみると、この本は2016年に出版された「あなたの歩き方が劇的に変わる!驚異の大転子ウォーキング」の改訂増補版ということです。


よく言えば、前著の復習になってよいという見方もできるし、悪く言えば、前著の焼き直しで買うまでもなかったという見方もできますが、まずはつべこべ言わずに最後まで読んでみました。


《そもそも私がこの本に期待したこと》

サロマ100kmウルトラマラソン完走を目指す私ではありますが、正直、100kmを最後まで走り通せる自信などありません。
ウルトラマラソンを完走されている方々のブログを読みますと「ウルトラはフルと違って歩きが入るものだ」という記述が結構目につきますし、「ギャロウェイのランニングブック」によると、途中歩くことによって疲労を抑えることができ、かえってタイムが向上すると「ウォークブレイク」の有効性を唱えています。
ただ「途中歩くのはOK」とは書いてあるのだが、ギャロウェイの本にも「どのように歩くか」ってことには言及されていないのですよね。
ウルトラに必要な「戦略的歩き」のヒントを得られればと、みやす本に頼ってみたわけです。


《基本は前著の内容とほぼ同じ》

話の持っていき方は前著と同じような感じで

・踵から着地しましょう
・大股で歩きましょう
・腕は大きく振りましょう

という厚労省推奨の歩き方をバッサリと否定して、「骨盤主導」である「大転子ウォーキング」をやりましょう!という内容です。

ポイントを一行でまとめると

「のっしのっし歩くのではなくて、スタスタ歩きましょう」

ってところでしょうか。
前著の感想は以前にも書きましたので、詳しくは下の記事をご参照ください。


《キプチョゲを見習え!》

基本、前著とかぶる内容の多い今回のみやす先生の新刊ですが、今までの本で書かれていなかった新しい視点もちょこちょこと見られました。
私の中で「おお!これは!」と思ったところは、現在のマラソンの世界記録保持者であるキプチョゲの歩行動作を見習え!というところでした。

というわけで、キプチョゲの歩行動作の動画をYouTubeで探したのですが

走っている動画しかねえぞ!どうやって歩行動画の映像見ればいいんだ!

えー、どなたか、キプチョゲの歩行動画が見れるサイトがあったら教えてください。
YouTubeで「お!歩行シーンになった」という動画があったと思ったら、足元は全く映されない状態で、あまり参考にならなかったのであります。

しょーがないので、キプチョゲの走行シーンの動画をチェックしましょう。



本の中で、キプチョゲ選手の特徴として

・胸や骨盤が前に出ている(上の動画の4:20付近)。
・よって、体の重心真下で着地している(上の動画の1:40付近)。
・フォアフット(前足部)で着地している(上の動画の1:15付近)。
・踵が浮いている時間が長い。

などと説明されています。

フォアフットがやたら強調されているような気がしますが、フォアフットを目的としているわけではなく、「重心真下で着地した結果」としてフォアフットになっているのではないでしょうか?
ひょっとしたら、「キプチョゲ選手は足関節が固いために、重心真下で着地したら踵をつけられないのではないか?」という推測もできるかもしれません。
この辺の推測は、最近、為末大さんのサイトで「トップケニア選手は90度よりも深く足首を曲げられない選手が多い」ってのを読んだのに単に影響されているだけかもしれんが。



あと、重心真下着地の結果としてフォアフットになるという考察として、フルマラソンも走られる南風自転車店店主のブログも興味深かったです。
(特にイラストに注目してください。重心の前にフォアフットで着地することがいかに理にかなっていないかが一目瞭然で示されています)

フォアフットで歩くこと自体が大事なのではなく、重心真下に着地しようとしたら、ちょうどフォアフットになっていたぐらいの意識の方がいいと思います。
私は足首が非常に固いですので(水泳のバタ足で全く前に進めないぐらいに固い)、重心真下を心がけると「ん、いい感じで踵がつかなくて、フォアフットなんじゃないか?」って気がします。
ただ、足首の柔らかい人が重心真下に着地すると、踵がついてミッドフット気味の着地になるような気もするのですが、その辺はどうなのでしょうか?

とにもかくにも、私が大事だと思うことは

・後傾せずに、胸骨の辺りにおもりがあるイメージで歩く。
・足は前に出すのではくて、ちょっと上から回して、真下に着地するようにする。
※ これは完全に私見であるが、足首の固い人はこんな感じでちょうどフォアフットになるんじゃないでしょうか?

てなところです。
ご意見ご感想をお待ちしておりますが、苦情、クレームのたぐいは一切受け付けませんので、あしからず。

ごきげんよう。

by gossy54200 | 2019-04-24 22:41 | ランニング  

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