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Road to サロマ(ZFFKかライバルフライか、そこが問題だ)

さて、サロマ100kmウルトラマラソン完走、あわよくばサブ10を目指している私であるが、うっかり先月シューズを2足も買ってしまったために、「いやー、本番ではどっちを使おうか問題」に悩まされているわけである。

購入したシューズは、NIKEのシューズ「ライバルフライ」と「ズームフライフライニット(以下ZFFKとする)」である。
ライバルフライは「部活用練習シューズ」という位置づけ。ASICSだと「ライトレーサー」的な存在か。
ZFFKは「廉価版ヴェーパーフライ」という評価もあり、市民ランナーに人気の高いモデルである。

ライバルフライは、可もなく不可もなくという感じで、軽さもクッションも反発力もそこそこと、突出しているところはないが、平均点が優れているタイプである。
一方、ZFFKは、クッションと反発力は段違いによく「おー、すげー!」と走りながら感動できるレベルであるが、ライバルフライよりも重く、致命的な欠点としては私の踵に合わなく、靴擦れを起こしてしまうところが難点である。

野球選手に例えれば、ライバルフライは長打力のないベテラン3割バッター、ZFFKはとてつもない長打力があって、夢を与えてくれるが、使ってみないとどうなるかわからない期待の若手スラッガーといったところだろうか。
勝負に徹するならベテラン3割バッターを使いたいところだが、監督としては、期待の若手を使いたくなっちゃうよなあ。
ZFFKは私の中では清宮幸太郎のようなシューズなのである。


頭の中で悩んでいてもしょーがないわけで、土曜日曜と、両方のシューズを履き比べてみて、どっちを使おうか検討してみることにしました。

まずは、土曜の昼、ZFFKでばひゅんと行きましょう。

靴擦れ対策として、紐をキツ目にしばり、前回擦り傷ができたくるぶしの下のところにワセリンを塗ります。
それでも、紐の縛り方が悪かったのか、左足の方はカパカパする感じがあったが、靴擦れができるほどではなかったのでよかったことにしましょう。

普段、平日はベアフットシューズで反発力の全くない「フリーラン」で修行をしているので、ZFFKの反発力が反則レベルに感じる。
ドクター中松のバネ付きシューズを履いて、ビョンビョン跳んでいるかのようですね。
ストライドがギュンギュン伸びていくような感じだぜ!

でもって、同じ土曜の夜、二部練として今度はライバルフライを履いて走ることにした。

踵のホールド感は、ライバルフライの方がしっかりしていて、靴擦れの心配がないのはよい。
悪くはないが、ビョンビョン跳ねるZFFKに比べると、反発力が物足りないかな。
ストライドは伸びないが、シューズが軽い分、ピッチで稼いでいる感じ。


ということで、走った感触としては

ストライドが伸びるZFFK、回転力のよいライバルフライ

って印象だったのだが、ガーミンのデータは残酷な現実を突きつけてくれた。

まずはZFFKの走行データ。

Road to サロマ(ZFFKかライバルフライか、そこが問題だ)_a0156548_20524678.jpg

でもって、ライバルフライの走行データ。

Road to サロマ(ZFFKかライバルフライか、そこが問題だ)_a0156548_20533217.jpg

確かにZFFKの方がストライドは伸びていて、ライバルフライの方がピッチが上がっているのだが、その差はわずかであって、そんなものは誤差の範囲なのであった。
いかに感触というものが実際の数字に反映されないかのいい例である。

どっちもピッチやストライドは大して変わらんってことは、より足にフィットしているライバルフライを使った方がいいっていう結論になるんだろうかね。


日曜日、久々に春採湖の周回コースを走ってみました。

Road to サロマ(ZFFKかライバルフライか、そこが問題だ)_a0156548_20574895.jpg

この日はライバルフライを選択。
昨日の結果から、ライバルフライの方がいいからとか、そういう理由ではなくて、コースの半分ぐらいが未舗装路である春採湖だと、ZFFKではソールを消耗してしまいもったいないからという貧乏性的な理由である。
お高いシューズは大事に使わんとね。

Road to サロマ(ZFFKかライバルフライか、そこが問題だ)_a0156548_21045655.jpg

この日もハイピッチで、割合起伏のある18kmをタッタと駆け抜けました。


さて、土日走ってみて、ライバルフライとZFFK、どっちがいいかということについては

わからん!

と結論に達しました。

ここでウルトラ走ったこともねーくせに、すんげえ自信満々に思ったことを言わせてもらうと

ライバルフライなら確実にサブ10狙えるような気がするが、ZFFKだと、あわよくばサブ9.5も行けてしまうような気もするし、撃沈するような気もしてギャンブル性が高い。

結局のところ、ZFFKの方が反発力があってストライドが伸びているような気がするが、実際はそうでもないってことは、単に上にピョンピョン跳ねて反発力が推進力に寄与していないと考えることもできる。
この「無駄に上に跳ねた走り」が、後半の撃沈にひょっとしたつながるのではないかという危惧もある。

ただ、ワシ、別に実業団で真剣に記録目指して走っているわけではなく、趣味で走っているわけだから

走っていて気持ちが良い

って、実はすげー大事な要素だと思うんだよね。

例えば、ロードバイクでも、クロモリのほどよいしなりって、力学的には単なる駆動ロスなんだけど、乗っている方からすると、その粘りのあるバネ感がたまらないのですよ。
どうせ長い距離を走るんなら、気持ちよく走りたいではありませんか!
ライバルフライに比べると、走行感は圧倒的にZFFKの方が気持ちいいのですよ。

とは言え、超長距離で撃沈したら気持ちいいどころの騒ぎではなくて、一気にゾンビ化してしまい、最悪リタイアの可能性もある。
ハーフやフルなら「迷わずZFFK」と胸を張って言えるのだが、不確定要素の多いウルトラになると、ついつい守りに入りたくなるなあ。

まだまだ、シューズに対する悩みはつきない。
いっそのことフリーランで100km走ってやるか。

ごきげんよう。

by gossy54200 | 2019-05-20 21:37 | ランニング  

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