タイトルはみやすのんき先生の著書「ランナーが知っておくべき歩き方」のパクリです。
この本は「ウォーキングフォームを改善して、ラクに長く歩けるようになろう」というコンセプトで書かれています。
「大転子ウォーキング」でウォーキングエコノミーを高めよう!ということで、太ももや膝や足首を使うのではなくて、骨盤から歩くことを推奨しています。
で、本の内容を参考に、「大転子ウォーキング」を試してみるのですが、どうもしっくり来ません。
具体的に言うと、本の中で繰り返し書かれている
大転子を緩める
という表現を、うまく身体感覚に落とし込むことができないのです。
もっと平たく言えば、「ちょっと大転子を緩めるって意味がわかんないんですけど」と、サンドイッチマンのコント風に言いたくなるわけです。
「緩める」という言葉の辞書的な定義は以下のようになっています。
1.強く締め付けていたものなどの力を弱める。ゆるくする。
2.精神の緊張を弱くする。
ふむふむ大転子(大腿骨の外側のでっぱり)の力を弱くすればいいのね。
てゆうか、そんなところの力、どうやって弱めればいいの?
それ以前に大転子って強く締め付けられているものなの?
と、更なる疑問が沸いてくるわけです。
※ この文章は大転子という言葉の解剖学的な意味を知っていることを前提として書いてますので、大転子自体がよーわからんという方は、テキトーにググって調べてください。
ところが、ある日、突然ひらめいたのです。
「ひょっとしたら、これは歩き方以前に、立ち方に問題があるのではないか」
と。
そんなわけで、立ち方を変えてみたら、足の裏にしっかりと体重が乗るようになり、その姿勢から「歩く」「走る」に応用してみると、今までの歩き方や走り方よりも、はるかに力を入れなくても、スタスタと前に進むようになったのです!
私たちは「よい立ち方」として、背中を丸めずに、直立不動で、警察官が敬礼をするような緊張した「気をつけ」の姿勢を、子供のときの体育の授業で習ったのではないでしょうか。
先生に「気をつけ!」「休め!」と号令をかけられ、「気をつけ」でビシっとした立ち方を、「休め」でちょっとゆるんだ立ち方をさせられてきたことと思います。
実はこの「気をつけ」の姿勢が、「歩く」「走る」という動作において障害になっているのではないかということに気づいたわけです。
膝がピーンと伸びた「気をつけ」の姿勢では、足裏に体重が乗らずに、地面の反力を利用することはできませんし、みやす先生の本に書かれている「大転子を緩める」感覚をつかむことはできません。
まずは、「立ち方」から見直すことで、「大転子ウォーキング」につなげることができるのではないかと思ったわけです。
ひょっとしたら、これから書くことは科学的にはデタラメなんじゃないかという気持ちもなきにしもあらずですが、どーせ1日数百アクセス程度の個人ブログなんで、好き勝手書いても炎上しないだろうと楽観的に構えて、私が思う「走り方につながる立ち方」を、これから何回かにわたって書いていきたいと思います。
(つづく)