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カテゴリ:読書( 82 )

 

ストーブを使わない生活

11月のとある日。

仕事終わった後、飲み会まで時間があったもんで、図書館で暇つぶしをしていた。
テキトーに書棚を徘徊していると、「寂しい生活」と、「正に私の今の生活ではないか」というタイトルの本が目に入ったので、ひょいと手に持ってみた。
このときは、この本が私の中でパンドラの箱を開けてしまうような本になるとは夢にも思っていなかった。

寂しい生活

稲垣 えみ子/東洋経済新報社

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パッと本を開いて、読んだ瞬間に、私は稲垣ワールドに「ハマった」。
(私の中ではみやすのんき先生の「ひぃこらサブスリー」以来のハマった本)
元新聞記者だけあって、ぐいぐいと読者を引き込ませる文章を書いてくる。
飲み会の時間が近くなったので、途中まで読んだところで一旦やめて、残りは後日Kindle版で購入して読んだ。

本の要旨を一言で言えば「電気を徹底的に使わないケチケチおばはんの独り言」なのであるが、重要なのは彼女の生活スタイルではなく、その背景にある「人生哲学」である。

仏教学者のひろさちやさんが、著書で「少欲知足」すなわち「足るを知る」ということを唱えているが、正に「少欲知足」の生活を実践しているのは稲垣さんではないかと、ズドンと私の腹の底に落ちるものがあった。
そして、精神世界の指導者として「ニューアース」などの著書を出しているエックハルト・トールさんは、「過去や未来ではない今を生きることが大事」ということをしきりに著書の中で言っているが、正直「今を生きる」というのは具体的にどういうことなのか?とピンと来ないものがあった。
しかし、そのトールさんの言ってることを具現化しているのが、正に稲垣さんであったのだ。
彼女は「冷蔵庫を捨てる」ことによって、悟りを開き「今を生きる」境地に至ったのであった。
この「捨てる」ことによって「今」を感じる記述が、私の中で「そうか、今を生きるってこういうことか!」と目からウロコが落ちる思いだった。
そして、「ニューアース」の中で、トールさんは「何をするかということではなく、どのように行動をするかが大事」ということを言っている。
稲垣さんは「心を込めて一生懸命にやること」が大事であるということを、電化製品がない家で家事をすることによって気づきました。
一見「つまらなく」「面倒だ」と思える作業も、「心を込めて一生懸命にやる」という質を高めることによって、例え結果は洗濯物がまだら模様になったとしても、その「行為そのもの」が楽しく感じられるのである。
逆に言えば、どんなに外から見たら楽しそうなことをやっていて、かつ結果を出している人がいても、その行為を「嫌々ながら」やっていては、それは人生においては価値のないことなのかもしれない。


そんなわけで、他人に影響されやすい私は、稲垣さんを見習おうと「ケチ道」に精進することにした。
さすがに稲垣さんのように電気代が「月158円」の生活を目指すのは無理があるので、私は違ったアプローチで行こうかと。

私が注目したのは「ストーブ」であった。

さすがに外気温がー10度を下回る北海道の東の果てで、ストーブ完全撤退は無理があるので、そこは凍死しない程度にやっていこう。

私の家は鉄筋マンションの最上階で、下にもきっと暖房をガンガン使っているであろうという住人がいるので、その恩恵はかなり受けていると思う。
12月になって、外気温が0度を下回るような日があっても、どうにかストーブを我慢できる日が続いていた。
というか「我慢」どころか、「これも悪くないのでは?」などと思うようになったりして。

この「脱暖房チャレンジ」で気づいたこととしては

・基本は厚着、着る毛布は必須
・アイスが欲しいと思わなくなった
・湯たんぽの威力すげー
・布団乾燥機は反則レベルに最強
・スポーツクラブのお風呂は神様
・体幹部はなんとかなるが、手先足先が冷える

「厚着」は一番大事ですね。
「着る毛布」の発明者にはノーベル賞をあげたいものです。
北海道の人間は、冬場でも部屋はTシャツ一枚でアイスを食べるような人種ですので、実は寒さに弱いのです。
二重窓で断熱性が高い住宅構造と、強力な暖房のおかげで、真冬でも家の中では夏のような生活ができるのです。

「アイス大好き人間」で冬でも普通に部屋でアイスを食べていた私も、さすがにストーブのない部屋でアイスを食べようという気はなくなりました。
その代わり、温かい飲み物が身に染みるようになりましたね。
ホットコーヒー(眠れなくなるので朝しか飲まんが)、味噌汁のありがたみをしみじみと感じられるようになりました。

稲垣えみ子さんの著書にも触れられていた「湯たんぽ」ですが、これは威力ありますね。
心地よいぬくぬく感はクセになりそうです。
ただ、湯たんぽでは手先足先の冷えは防げないので、そこは対策を練りたいところ。
足に関しては「裏起毛靴下」なるものがよさそうなので、調達してみようかなと。

靴下 メンズ パイルソックス 裏起毛 あったか保温 25-27cm 4足組 (色はお任せ)

エデン・ジャパン

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湯たんぽはいいのだが、冷え切った布団に入れたときのパワーはイマイチなので、ついつい「布団乾燥機」なる文明の利器に頼りたくなりますね。
布団乾燥機を使ったときの寝心地は、反則レベルに最強なのですが、貧乏性の私は、なぜか「悪いことをした」気分になってしまうのでありました。

でもって、このケチケチ生活を支えているのが「スポーツクラブの風呂」と言っても過言ではないだろう。
一応、近所に銭湯がある環境にいるのだが、銭湯通いするよりも、スポーツクラブの月会費の方が安いという現実なんですよね。
どーせ、ランニングと自転車を趣味にしている身分なので、トレッドミルやスピンバイクで体を鍛え、風呂でポカポカ芯から体を温め、ジムの存在は一石二鳥なのですよ。
風呂で温まった体は、帰宅してストーブのない環境にあっても、しばらくポカポカが保たれて快適です。

習慣というのは恐ろしいもので、基本的に早朝ー10度を下回るような寒さでなければ、ストーブ点けなくても全然平気になってきました。
ストーブ点けたときも、一時間ぐらいで「暑い」と感じて消しちゃいますね。
これから1月2月と、毎日朝はー10度を下回るような本格的な冬になってきますが、ガス代5000円未満(例年の冬は9000円ぐらい)を目指して、意味のない精進をしていきたいと思います。

寒さに対して抵抗せず、寒さを受け入れ楽しむのも悪くないものだと思います。

ごきげんよう。

by gossy54200 | 2018-12-23 00:00 | 読書 | Comments(2)  

すべてのマラソンランナーに伝えたいこと

せっかく道東にいるんだから、一回ぐらいは流氷を見に行くのもいいだろうと、JRで網走まで行った。

行ったはいいのだが、私の行った日は強風が吹いていて、氷はすっかり沖に流されてしまっていた。
たかが風ぐらいで軟弱だぞ、流氷よ。
流氷って、もっと海岸にべったりと張り付いているものだと思っていたが、そういうものではないらしい。

「流氷を見られる駅」で有名な北浜駅からの眺めはこんな感じで。

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氷の残骸がちょっとあるだけの残念な流氷でした。

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一応、沖には流氷あるんで、観光船に乗って見ようと思えば見れたが、別に3000円以上払ってまで見たい気分じゃなかったから、流氷はあきらめてラーメンを食べることにした。

味軒網走店で、みそカレーラーメン。

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相変わらず野菜がこんもりで、なかなか麺までたどりつけない。

壁に貼ってある有名人のサインを見ていたら

「心で走れ 瀬古利彦」

と書かれている色紙があった。
こんなマイナーなラーメン屋に瀬古さんが来たことにビックリだ。
彼は一体何を参考にして、こんなガイド本にも出てこないようなラーメン屋に入ったのだろうか?
網走七不思議のうちのひとつである。

しかし、これも何かの縁である。
ここは瀬古イズムを私に投入する絶好の機会ではないか?
機は熟したのである。
実力はまだまだ伴わない私であるが、「心」でサブスリーをもぎ取ってやろうではないか。
走るために必要なのは、まず「心」なのである。

そんなわけで、kindle版の「すべてのマラソンランナーに伝えたいこと」をダウンロードしました。

瀬古利彦のすべてのランナーに伝えたいこと (中経の文庫)

瀬古 利彦/KADOKAWA

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軽い感じの文体で一時間もあれば読める内容だった。

「勝つためには、自分で決めたことをしっかり守る」

「不安ならば、不安が解消されるまで走ればいい」

「マラソンは自信で決まる」

「レースでは途中棄権はしない」

「我慢をしてこそ精神が鍛えられる」

さすが、色紙に「心で走れ」と書いただけのことはある。
精神論のオンパレードで、技術的なことはほとんど書かれていない。
しかし、持久戦のフルマラソンでは、レース中だけではなく普段の練習から、いかに「己を律する」ことが大事なのかということがひしひしと伝わってくる。
フルマラソン15戦10勝という実績だからこその重みがある。
同じ内容のことを、例えば猫ひろしが書いたとしても、重みはさっぱり伝わってこないだろう。
猫ひろしに対して失礼で申し訳ないが。


ただ、ある合宿で夕食前にビスケットを食べている選手を見て、「こいつには勝った!」って思うのは人として小さいのではないだろうか。

あと、「日本人はアフリカ勢に比べて、スピードで負け、素質で負けている。だから練習量では勝たなきゃいけない」というのはどうなんだろうか?
私なら「量もそうだけど、まずは質だろ。もっと頭使え」って思っちゃうのだが。
良くも悪くも「昭和の体育会」って感じですな。
早稲田大学で瀬古さんが監督をやっていたとき、当時のエースの渡辺康幸が「瀬古さんのやり方とは違う方法で強くなります」って言ったのもわかるような気がする。
アテネオリンピック代表の国近選手について、「私のやり方で強くなった」と書いているが、最終的に故障したのは、結局やり方がまずかったのでは?などと思ったりするし。


まあ、解説のときと同様にツッコミどころ満載の本なのであるが、横浜DeNAベイスターズをこよなく愛する私としては、DeNA陸上部も瀬古監督でニューイヤー駅伝で一回は勝ってほしいねえ。
自分で「名選手は名監督にあらず」と、はっきり認めていることころがいいじゃありませんか。
なんかベイスターズの中畑前監督っぽい感じで、応援したくなるんだよねえ。

強引にまとめると、効率的かどうかということよりも、とにかく自分の決めたことを自分の納得行くまでやり切るってことが大事なんでしょうなあ。
「こんなのは意味ない」って言って何もしないぐらいなら、まだうさぎ跳びをしていた方がよろしいのかもしれません。

ごきげんよう。

by gossy54200 | 2017-02-20 22:50 | 読書 | Comments(4)  

ビリギャルに感化される

暇な土曜日。

これと言ってやることがないので、Amazonプライムビデオで「何か面白いのないかなあ」とテキトーに動画を探していたら、「ビリギャル」というものを発見した。
そう言えば、STVラジオの明石英一郎アナが「泣ける映画」とビリギャルのことを評していたなあ。

では、どんなものか見てみよう。

おお!

号泣までは行かんが、確かに泣ける映画だ。
有村架純は別にぃという感じだったが、吉田羊がなかなか泣かしてくれる存在であった。
つーか、受験技術は私が高校生だった25年前ぐらいから全然変わらんのね。
自分の実力以上の偏差値の高い大学に行きたかったら、受験科目の少ない大学をターゲットにして、出題傾向に沿った学習をする。
特に私立文系なら、まず英語を極めるってのは極めて正攻法の戦略であり、そういう意味では「奇をてらった」ものではなく、受験評論家の和田秀樹氏がずっと前から言ってることを、そのままバカ正直に実行したって感じだ。

偏差値50から早慶を突破する法―秀才を逆転する“傾斜配分勉強術” (カッパ・ホームス)

和田 秀樹/光文社

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映画やドラマに影響されやすい私は、「よーし、おっさん脱サラして、個別指導学習塾開業して、有村架純みたいな生徒教えちゃうぞ!」などと浮かれていたが(すぐ影響されるので、なるべく映画やドラマは見ないようにしている)、一晩寝ると、そんな寝言のような決意は忘れた。

忘れたのであるが、ふと、私もビリギャルのように何かに挑戦したい欲がふつふつと沸きあがってきた。
これはいかん。
いけない傾向である。
こういうときの私は「恐竜の化石を丸ごと発見する」とか「鼻でスパゲッティを食べる」とか、できもしないことを宣言してどつぼにはまるパターンである。

忘れろ。
ビリギャルなんて、所詮、宝くじに当ったぐらいに運のいい人のまぐれの話だ。
もう、ワシもいい年したおっさんなんだ。
夢なんて持たずに、地味に現実の一日一日をやり過ごしていこうじゃないか。

と、冷めた方の私がささやいていたのであるが、熱い少年の心を持った方の私が、衝動的にブックオフに走り、360円でビリギャルの原作本を買ってしまった。

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一気に読んだ。
勉強法についての記述は特に目新しいものはなかったが、やはりビリギャル一家の物語は泣けるなあ。
不可能だと思えることに全力で挑戦する姿は無条件に美しい。

ここはやはり私も「絶対無理」と思えることをやり遂げるべきではないだろうか。
こういう経験は子供だけではなく、おっさんにとっても仕事より大事なものなのだ。

ビリギャルのさやかちゃんは、偏差値70の慶應義塾大学総合政策学部に合格した。
偏差値70というと「上位2.3%」の世界である。
私も上位2.3%の世界に果敢にも挑戦すべきではないか!

そこで、私の身近なところで慶応と同等の価値を持つものを探してみた。


1.フルマラソン3時間以内

フルマラソンを経験したものにとって、3時間以内、すなわち「サブスリー」は、一昔前の「ハワイ旅行」と同じぐらい夢のような目標であろう。
ちなみに全マラソン競技人口の中で、サブスリー達成者は3%足らずと言われており、これは十分に慶応と同等の難易度である。
私は小学校時代の運動神経はかなり悲惨であって、運動会の徒競走は6年間全てぶっちぎりのビリであった。
偏差値換算すると30どころか、マイナス30ぐらいのレベルであった。
「ビリボーイ」からの逆襲と言う意味では、これは映画化に値するぐらいの、全俺が感動する物語になるのではないか!
よし、決めた!
サブスリーを目指すのだ。
今日、たった今から目指すのだ!

2.TOEIC試験900点以上

ハワイに行ってから、すっかり英語に取り付かれている私としては、目に見える形で学習成果を証明したい。
英語のTOEIC試験で900点は、偏差値換算すると70ぐらいということで、これまた慶応合格に値する偉業なのではないだろうか。
ちなみに慶応の総合政策のTOEIC平均は750であるそうだ。
私もここで慶応ボーイを超える伝説のおっさんとなろうではないか!


ちなみに私の現時点での実力は

フルマラソンベスト 3時間41分16秒(2016北海道マラソン)
TOEICベスト 700点(2015年11月)

である。


ここから、どこまで伸ばすことができるのか?
44歳からの挑戦が始まるのであった。

ここまで宣言したら、もう引っ込みがつかない。

思えば、2011年の元旦。
「北海道マラソンを完走する!」ときまぐれにブログで宣言し、店主Aさんにすっかり本気にされて引っ込みがつかなくなり、そっから8ヶ月で北海道マラソンを完走した実績があったではないか!

北海道マラソン完走に比べたら、今回の目標はあまりに大風呂敷を広げすぎているのではないかという話もある。
しかし、目標に向かって努力する過程が大事なのである。

今日からこのブログは「熱血スポーツ&勉強ブログ」として生まれ変わるのである!

今後の展開に乞うご期待。

結局、勢いで「鼻でスパゲッティを食べる」レベルのことを言ってしまった…。

ごきげんよう。

by gossy54200 | 2017-02-17 21:32 | 読書 | Comments(0)  

人間仮免中

3ヶ月前遠軽に行ったときに、本屋で平積みになっているのをチラッと立ち読みして、「お、これは吾妻ひでおさんの『失踪日記』に近い狂気の作品だなあ」とビビビと来るものがあって購入。

人間仮免中

卯月 妙子 / イースト・プレス


失踪日記

吾妻 ひでお / イースト・プレス



作者の卯月妙子さんは、どんな人かさっぱりわからんかったが、元AV女優ということだ。
へー、そんな人いたんか。全然知らんかったわ。
出ている作品がスカトロもの中心だったようなので、そりゃあ俺は見ないわけだが。

吾妻ひでおさんは「鬱」の人であったが、卯月さんは「統合失調」の人である。
私も鬱気質を持っているので、吾妻さんの本は「わかるわかる」思いながら読んでいたが、卯月さんの本はこういう表現を使っちゃまずいんでしょうけど、ぶっちゃけ「コワイ」と感じるのね。
鬱は単に「どよーん」としているだけなのであるが、統合失調になると妄想が生じて、それがついつい「狂気」に見えてしまうのですよね。

私の知っている人で、自分が統合失調だということを隠していた人がいました。
その人はある日突然、妄想と幻聴によって、自分が攻撃されていると思い込み、「敵」と思いこんでいた人に突然襲いかかろうとして、しっちゃかめっちゃかの状況になったのですよね。
結局、その人はそのまま即入院となって、それ以来どうなってしまったのかわからないのですが、こういう身体に現れない病気は怖いなあと思ったし、また、こういう病気をきちんと理解した上で人間関係を築かないと、お互いにとってよろしくない結果になるのだなあと、ちらっと思ったわけです。


さて、この本。
漫画だけあって、一気に読み切って
「おー、すげー、生きていることは素晴らしい。これは吾妻さんの『失踪日記』に並ぶ傑作だ」
などと思ったのですが、そっから読み返そうという気にはならなかったのですよね。

原因としては、一つは絵が生理的に受け付けないということ。
(この手の「ヘタウマ系」の絵が苦手)
もう一つは、先にも書いたがやっぱり「コワイ」のですよね。
『失踪日記』に見られた「ユーモア」が感じられず、ただただ「コワイ」。
人間の見たくない一面を見ているようで、そんで、もし自分の目の前のこういう人がいきなり現れたらどう接すればいいんだなんて思うと、恐ろしくなるのです。

ラストは「生きているだけですばらしい」と素直に思える感動的な展開なのですが、そこにたどり着くまでの過程が、私の大嫌いな「渡る世間は鬼ばかり」を延々と10時間ぐらい見せられるような感じで、読み直そうと思うだけで気が滅入ってくるのだが、なぜかブックオフには売れない、そんな不思議な本。

by gossy54200 | 2013-01-13 00:21 | 読書 | Comments(0)  

ゆるく考えよう

年が明けても寒波が暴れまくっている北海道では、外に出てもすることがないので、というか外に出たくないので、暖かいお家の中で、kindle本を読んだり、去年中途半端で投げ出した英語の勉強を再開したり、インドアなひきこもり生活を満喫しています。

でもって、本来なら2012年のうちに書いておくべきだったのですが、去年読んでみて「まあ、おもしろかったかなあ」と思える本の感想をつれづれなるままに書いていきます。

・ちきりんさん「ゆるく考えよう」

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

ちきりん / イースト・プレス



自称「おちゃらけ社会派」の人気ブロガーちきりんさんのデビュー作です。
ちきりんさんの本は他にも2冊出ているのですが、私の中では「ゆるく考えよう」がドツボでした。
(というか他の2冊は目次を見て、パラパラ見ただけで「合わない」と思って買うのをやめた)
この本で主張されていることは一言で言うと「ラクにゆるくストレスのない生活を送ろう」ということなのですが、ブログなどを拝見するに、ちきりんさんは「辛くキツいストレスフルな生活」を生み出すとされている「新自由主義マンセー」的なところもあって、そのギャップが面白い。

まあ、主張自体は「どこかで見たことがある」ようなものが多いのですが、論理展開と言うか、話のつなげ方がうまいなあと思ったりして、ついつい何度も読み直して、「うん、読み直すまでもなかった」と思いながら、やっぱり何もしたくないときはつい読み直したくなる、よくわからない中毒性のある本だったりします。
というか帯にある「堀江貴文氏の推薦文」は、セールス的には逆効果なのではないかなどと余計なことを思ったりして、「刑務所なう」の人に推薦文書かせてどないすんねん。

一回読んで、脳天がかち割られ、人生観が変わるような劇薬ではないですが、それこそ「ゆるーく」じわじわと来るような本のような気がします。

by gossy54200 | 2013-01-09 22:15 | 読書 | Comments(0)  

最近読んだ本まとめ

やましたひでこ「不思議なくらい心がスーッとする断捨離」

不思議なくらい心がスーッとする断捨離 (王様文庫)

やました ひでこ / 三笠書房


部屋を片付けようと思って買った本なのだが、結局この本自体がゴミになってしまう罠。
片付け本を何冊も読む暇があったら、まず片付けろと。

植西聰「折れない心をつくるたった1つの習慣」

「折れない心」をつくるたった1つの習慣 (プレイブックス)

植西 聰 / 青春出版社


書いてあること自体は素晴らしいのだが、「たった1つの習慣」というタイトルにも関わらず、100ぐらい習慣が書かれているのはどういうことか?

児玉光雄「この一言が人生を変える イチロー思考」

この一言が人生を変えるイチロー思考―夢をかなえる一番の方法 (知的生きかた文庫)

児玉 光雄 / 三笠書房


「イチロー」とタイトルはついているが、「虎の威を借る狐」ならぬ「イチローの言葉を借る筆者の思考」という感じで、あんまりイチローとは関係のない本。
「オンとオフは切り替えろ。家に仕事を持ち帰っても、いい発想は出てこない」と言っておきながら、後で「24時間仕事漬けにならん限り一流にはなれん!」と思いっきり矛盾したことを言っている。
どっちやねん?

池口恵観「空海 『折れない心』をつくる言葉」

空海「折れない心」をつくる言葉 (知的生きかた文庫)

池口 恵観 / 三笠書房


これはよいと思った。
今は幸いにして、心が折れていない、ノーマルな状態であるが
心が折れそうになったときに、もう一度読んでみたい本だ。
「心が折れそう」という経験を通さないと、自分は成長しないわけだな。
でもって、ボッキリ折ってしまってはいけない。
そのバランスが肝心だ。

清水克衛「他助論」

他助論

清水克衛 / サンマーク出版


「情けは人のためならず」
他人を助けることは、結局、自分を助けることになるのだと。
この時代、物質的には十分満たされているはずなのに、「もっともっと欲しい」と心が満たされない人が多いというのは、ひとえに「他人に分け与える」ということをしないからではないか?
バブル時代は「物をどれだけ持っているか」ということが幸せを測るモノサシに使われていたが、これからは「物や幸せをどれだけ人に与えることができるか」が、その人の幸せを測るモノサシになるのかもしれない。

by gossy54200 | 2012-02-06 21:44 | 読書 | Comments(2)  

医師・村上智彦の闘い

せっかくせたな町に来ているので、せたな町に関連のある本を読んでみた。

医師・村上智彦の闘い―夕張希望のまちづくりへ

川本 敏郎 / 時事通信出版局


結構マスコミをにぎわせている夕張のお医者さんのドキュメンタリー。
知っている人は知っていると思うが、村上先生は2006年3月までせたな町で働いていたのですね。
でもって、村上先生のやりたいことと、合併後のせたな町の医療政策とが合わずに喧嘩別れしたと。

私自身、はるか昔にコームイン体質にまるで馴染めなくて、某役所を退職した経緯を持っているだけに
村上先生が役所と喧嘩している記述は痛快さすら覚える。
ただ、役所って「間違っている」と思うことでもやっていかなければならないことってあるのだよね。
上意下達の組織では、それなりにしがらみもあるのだよ。
と、ちょっぴり役所側を擁護してみる。

この手のドキュメントにありがりな
「正義の味方の救世主(村上先生)」VS「いつまでたっても変わらぬ悪の組織(役所側)」
というわかりやすい対立の図式で書かれていて、村上先生が正義のヒーローに見える。
いやあ、かっこいい。
逆境をもろともせずに、自分の信念を貫く姿に男を感じる。

ただね、別に村上先生のやっている取り組みを否定する気はさらさらないが
どうも役所側の言い分をロクに取材せずに、一方的に悪者に書かれているように見えて
「本当に融通のきかない役所だけが、諸悪の根源なのかなあ」と疑った見方もしてしまうのである。
この手のドキュメントは、両方の言い分を客観的に記述しなければ、正当な評価はできないような気がする。

とは言え、やはり村上先生の生き方はかっこいい。
個人的には薬剤師時代に「薬剤師の分際で」と医者に言われ、医者に転進したように
「医師の分際で」と町長に言われたのをバネにして、今度はどっかの自治体の首長になってほしい。
そんで、思う存分理想の医療政策を展開すれば、もっとかっこええなあなんて思ったりするのであった。

村上先生は「医療を通じたまちづくり」をスローガンにあげているようだが
なんだかんだで、「まちづくり」は医療だけではなくて、行政全体の仕事と思うのよ。
だったら行政のトップで、理想を追求できるポジションに立ってほしいなあと、私的願望。

と、珍しく社会的問題について語ってみたところで、今回の日記を終わる。

by gossy54200 | 2012-01-10 23:55 | 読書 | Comments(0)  

最近読んだ本まとめ

・「人生で本当に大切なこと」王貞治、岡田武史

中高生向けということで書かれているが
なんのなんの私のようなおっさん世代が読んでも、ビビビと熱くなるものを感じる。
最初は前向きなメッセージで子供たちを元気づけようと内容のものだが
最後に書かれている「プロの世界は『楽しむ』なんて気持ちがない」というのが
本当にこの本で言いたいことなんだろうなあ。
いや、ホント、何の仕事でも「金をもらう」ということは「楽しい」だけではできないんだよね。

人生で本当に大切なこと 壁にぶつかっている君たちへ (幻冬舎新書)

王 貞治 / 幻冬舎



・「采配」落合博満

解説とかインタビューの落合さんは正直好きではないのだが
この人のすごいところは「人に嫌われるのを恐れない」というか「軸がぶれない」というところなんだろうなあ。
「仕事の成果と幸せに生きることは別軸で考える」なんて
仕事で成果をあげた人にしか言えない言葉だと思う。
すげえなあ、頭いいなあ、この人は。
ただ、こういう理詰めで物を考える人が、ベイスターズの監督やっても絶対失敗すると思う。
(あの球団は古葉さんにしろ森さんにしろ「名将」と言われた監督をダメにするチームだからな)

采配

落合博満 / ダイヤモンド社



・「目立つ力」勝間和代

「インターネットで情報を発信してどんどん目立ちましょう」とタイトル通りの内容。
「ブログのアクセス数UP」や「Twitterのフォロワー数UP」=「善」という
まあ、勝間さんらしいと言えば勝間さんらしい、わかりやすい主張の本。
私も含めてそうだと思うが
別にブロガーはアクセス数をUPさせるためだけにブログを書いているわけじゃないんだけどね。
どうも読んでいて、私の考えとは永久に平行線をたどっているようで、しっくり来ない。
ちなみに勝間さんの基準では、本ブログは
「一部の人の興味を引きつつあり、ミニコミ誌並み」ぐらいの訪問者数であるとのことだ。
まあ、個人ブログはこの程度の訪問者数が丁度いいような気がする。
あんまり多くの人に来られても
「ああ、何か面白いこと書かなきゃ!」とプレッシャーになっちゃうし。

目立つ力 (小学館101新書 49)

勝間 和代 / 小学館



・「人生を好転させる『新・陽転思考』」和田裕美

「陽転思考」は「ポジティブ思考」とは違うと書かれているが
私にはその違いがよくわからない。
「事実はひとつ 考え方はふたつ」
だったら「よかった」と考えようってのは、「ポジティブ思考」とはどう違うのだ?
読みが浅いのかなあ。

人生を好転させる「新・陽転思考」

和田裕美 / ポプラ社



・「成功の法則」江口克彦

松下幸之助さんの下で働いてきた著者の目から見た
松下幸之助さんというフィルターを通した「成功論」のお話。
これは名著である。
もし私が学生時代にこの本に出会っていたら、松下電器に就職を希望したんじゃないだろうか。
書いてあることは当たり前に思うようなことばかりなのであるが
その当たり前のことができないのが人間であり
「成功に近道なし、日々の積み重ねが大事である」と
まあ、こうして私が文章に書くと「そんなの当たり前だろ、ボケ!」で片付けられるのだが
松下幸之助さんというフィルターを通すと、これがズシンと鉛のように心に響くのだよね。
まずは本の最初に書かれている「成功の入口」に必要な「熱意」と「感動」と「積み重ね」
これを軸にして日々「何に情熱を持ち、何に感動し、何を積み重ねたか」ということを自問自答していきたい。

成功の法則―松下幸之助はなぜ成功したのか (PHP文庫)

江口 克彦 / PHP研究所


by gossy54200 | 2012-01-04 01:04 | 読書 | Comments(0)  

北の無人駅から

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この本が面白い。

ただの「鉄モノ」ではない。
駅を通した人間模様から、北海道の置かれている現状や問題点が浮かび上がってきて
社会問題について、基本どうでもいいというスタンスを取っている私も
「北海道のために、どげんかせんといかん!」と、元知事のあの人のように思うのであった。
もっとも何をすればいいかは、さっぱりわからんが。

私に社会的問題を語る知識も資格もないので
著者が指摘している問題点には触れない。

ただ言いたいことは
「無人駅」を舞台に、一生懸命に生きている人がいて
そういう人がいるからこそ、地方の「無人駅」には魅力があるのだということである。

小幌駅を探検する前にこの本に出会えてよかった。
そーか、小幌にも昔は人が住んでいたのか。

北浜駅の中に入る前にこの本に出会えてよかった。
来年のオホーツクサイクリングで、この駅をじっくり訪問してみよう。

無人駅を訪れるとき、ただ秘境であることを面白がるだけではなく
そこに隠された「人の営み」を感じながら、駅のよさをかみしめていきたいものだ。

北の無人駅から

渡辺 一史 / 北海道新聞社



渡辺一史さんの本は「こんな夜更けにバナナかよ」もオススメです。

こんな夜更けにバナナかよ

渡辺 一史 / 北海道新聞社


by gossy54200 | 2011-12-29 23:38 | 読書 | Comments(2)  

最近読んだ本

最近どうも思うままに外出できない日が続くもんで
いろいろと積ん読状態の本を読んだりして過ごしています。

以下、覚書的な感想。

「銀輪に花束を」 斎藤 純

銀輪に花束を (小学館文庫)

斎藤 純 / 小学館


自転車ものの短編小説です。

これはいい。
すごくいい。
とにかく描写がすごくいい。
自転車乗ってて、「あー、この瞬間がたまらなくいいんだけど、うまく言葉にでけへんなあ」というところを
見事に代弁してくれる。
背中のかゆいところに手が届く感じだ。

やっぱり自転車はひとりで、脳内でクラシックをBGMにしながら
のんびり優雅に乗りたいものだなあと。
クラシック音楽のことは全くわからん私であるが。


「やめることからはじめなさい」 千田 琢哉

「やめること」からはじめなさい (星海社新書)

千田 琢哉 / 講談社


本当はやりたくもないのに、やらんきゃならんことが多いなあと思っている人には
ちょっとしたヒントになるかもしれない。

この本に書かれていることを真に受けて、すべてのことをやめてしまったら
それはそれで大変なことになってしまうのだが(著者もそこは指摘している)
いかに世の中、キライなこと、自分にとって無駄なことをしなければ
自分の好きなことに時間が費やせるのかと、つくづく思うのである。

私の中でこれはやめたいなあと思っているのは
「言い訳」
「2次会に参加する」(自分の中でどうでもいい飲み会のとき)
「どうでもいい話」
「気を遣う」
「むやみに人に会う」
「ここ一番で考える」

雨宮処凛さんも指摘していたが
他人に合わせようと、どうでもいい話に相槌を打って愛想笑いをしているうちに
自分との仲が悪くなってしまう。
これが一番生きづらい状況だ。

ワガママに自分の中でどうでもいいことをきっぱりと「やめる」ことで
他人には嫌な奴と思われてしまうかもしれないが
大して仲良くもなりたくないような人に好かれようとする努力よりも
自分と仲良く過ごしていくことが一番大事なのではないかと。


「夢をかなえる勉強法」 伊藤 真

夢をかなえる勉強法

伊藤 真 / サンマーク出版


司法試験予備校のカリスマ講師の本です。
とは言え、別に私は司法試験などの法律の勉強をするわけではない。

この本では、法律に限らず「自分の夢」をかなえるための延長上に勉強があるんだぞという感じで
人生論的なことがメインになっていますね。

私には今現在、夢などという大層なものはないのであるが
漠然とした目標はあるので、まずはそいつを一歩一歩クリアしながら
夢というものを探していこうかなと、ちょっとポジティブな気持ちになれる一冊。

伊藤さんは「人生の意味を持て」みたいなことをおっしゃっているが
そんな現時点であるのかないのかわからんものに向かっていくのもつらくなるだけなので
まずは目の前のことをしっかりやっていきながら
その過程で「人生の意味」は作られるのではないかなあなどと思うわけである。


などと、とりとめのないことをマジメに語りつつ、今回の日記を終わる。

by gossy54200 | 2011-12-11 00:48 | 読書 | Comments(0)