塩狩峠記念館で帰ろうと思ったのですが、
記念館のおばちゃんの「このあと、どこ行くんですか?」攻撃にまんまと引っかかり
更に北へと、進むことにしました。
いや、あれですよ、言い訳っぽくなるけど、
「このあと、どこ行きます?」
って聞かれて、「帰る」とは答えにくいものですよ。
やっぱり向こうも、もっと北へ行くものだと期待しているわけではありませんか(自意識過剰)。
まあ、別に「指きりげんまん、ウソついたら、はりせんぼん飲ーます。ゆーび、切った!」
って約束したわけでもないから、そんなことは無視して帰るってのも一つの手なのだけど、
やっぱりね、宣言した以上、男としてはそれを守りたいわけなのよ。
ということで、後ろ髪を引かれる思いで塩狩駅&塩狩峠記念館を後にします。
当初の予定では10分ぐらいしか滞在しないはずだったのに、
気がつけば1時間ぐらい滞在していましたね。
この時点でAM10:40。
さようなら、塩狩駅。また、冬に来たいものだ。
スパイクMTBで(ウソ)。
再び自転車にまたがります。
一旦、またがると、さっきの「帰りたい」って気持ちは吹き飛びましたね。
なんだかんだで、俺はホントに自転車が好きな奴だとあきれてしまう。
ただ、ペダルを回す機械となって、ひたすら前だけを見つめます。
峠の下りを颯爽と下りたいところであったが、向かい風のため30km/hぐらいしかスピードは出ず。
でも、俺はスピードの恐いチキンな男だから、このくらいの速度で十分だ。
やたら長ったらしい、ロシア人みたいな名前の川。別に川の名前を覚えようとも思わない。
マタルクシュケネブチ マタルクシュケネブチ 看護婦さんになーれ
魔法の呪文としても、イマイチ使えなさそうだ。
和寒は玉入れのマチらしい。こういうのは最初に宣言したもの勝ちだな。
日本一のチームに対して、50万円という賞金が高いのか安いのかはよくわからん。
風景は単調、向かい風はちょいキツイ。時速17~18km/hぐらいで、とにかくゆっくり。
剣淵町突入。ここは絵本の里だ。
お前は絵本よりもエロ本が似合うという、古典的なツッコミは認めない。
正午、士別市突入。4月から士別に移り住んだMさん、お元気ですか~?
私は日々、こんなアホなことばかりやってます。
この辺りから、また猛烈な眠気がやってきて、目を開けているのが苦痛になってきた。
眠たくなったときは、もうアレしかない!
この日2本目のレッドブル!
セブンイレブン士別南町店でゲットしました。
一緒に買ったクリームドーナツをおやつに、ドリンクを飲み干します。
キク━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
眠気はすっかり吹き飛び、パワーは100倍になった。
経験値が5上がった。呪文を1つ覚えた。
まるでどうでもいいことなんですが、士別市の国道40号線沿いは
住所が国道を挟んで、「大通東15丁目」「大通西15丁目」からどんどん減っていって
「大通東1丁目」「大通西1丁目」ってなっていったんですよね。
写真は大通西4丁目交差点。
「じゃあ、1丁目の後の住所は一体どうなるのだろう」と思ったら、今度は
「大通北1丁目」
と亜空間異次元攻撃に出てきた。反則だろ、士別市。
ちなみに「大通南○丁目」という住所は存在しない。
そんな、ものすごくどうでもいいことに、一人でウケながら、向かい風の中、更に北へ向かいます。
もうね、こういうつまらないことにでも、笑っていないとやってられない。
さすがに50kmぐらい延々と向かい風が続くと、嫌になってくる。
というか、どうして50kmも走る前に、嫌にならなかったのかという疑問は残る。
そして、士別市多寄の地でついにこのときが来ました。
200km達成です!
すげー、すげーよ、俺。
この時の時間は、PM1:00ぐらい。
札幌からちょうど13時間半かけてやってきた計算になりますね。
200kmブルベの制限時間ギリギリって感じです。
ここからは先は、完全に未知の領域だ。
気温は18度ぐらいと涼しいので、脱水症状はなく快適だ。
心肺機能も大丈夫だ。
左足のアキレス腱がちょっと痛む。
あと首から肩にかけても痛いが、ガマンできないほどではない。
尻の痛みはいつものことであるが、
ここまで来ると「これはこういうものなのだ」と悟りにも似た境地に達してくる。
つまり、まとめると
体力的には全然まだ行ける
道のりも、この後峠道はないので、そんなにキツくはない。
後は、向かい風に対する嫌気などの、メンタル面が問題になってくるんじゃないか思われる。
名寄市突入。PM2:00。ここまで210km。
まだまだ限界はやって来ない。
(つづく)
# by gossy54200 | 2010-09-24 18:52 | ロード