燃えよ剣

ちまたでは坂本竜馬がはやっているようなので、あえて、新撰組に目を向けることにした。

「竜馬がゆく」で新撰組は思想もくそもないただのヤクザみたいなことが書かれていたので、
新撰組関係のものは毛嫌いしていたが、
ブックオフで安く売っていたので、ついつい新撰組を知るためのバイブル「燃えよ剣」を買ってしまった。

読んだ。
夢中で読んだ。

見直したぞ!土方歳三!

そうだ!武士に政治的思想などはいらん!
戦争の意義とかそんなものは考えずに、目の前の敵を蹴散らす。
それだけでいいではないか!
男として迷わずに、自分自身に忠実であることが大事なのだ。

もう後半の二股口での戦いは鳥肌ものだった。
そうかそうか、函館にはこんなドラマがあったのか。
函館には何度か行ったことがあるが、
もう一度行きたくなる魅力がこの本・・・いや、歳さんにはあるのであった。

そんなわけで
函館に行って、そっから二股口(今の渡島中山峠)をブロンプトンで超えて、
江差に行って歳さんが北海道に渡った軍艦開陽丸を見て、
そんでもって新撰組とは関係ないが、ついでにフェリーで渡って奥尻島をブロンプトンで一周して、
締めにはこれまた新撰組とは関係なく、廃止が噂される江差線に乗って帰るという
俺だけにとって超ゼイタクな旅をそのうちやってみたいと思うのであった。


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# by gossy54200 | 2010-04-30 19:28 | 読書 | Comments(2)  

えりもの春は本当に何もないか確かめた話(その6)

その5のつづき

無事に静内からブロンプトンでえりも岬に到達した私は

えりもの春は何もない春です

ということを学習した。
というか、夏だろうが、秋だろうが、冬だろうが何もないんじゃないかなあというような気がした。

何もないことはわかったのだが、バスの時間まではまだまだあるので、
岬の下のほうに降りていくことにした。
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おお、ちょっと迫力があるではないか。
調子に乗って、方向を変えて何枚か写真を撮った。
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えりも岬はゼニガタアザラシの生息地ということであるが、
特にアザラシらしきものは発見できなかった。
しかし、アザラシには別に興味がないので支障はない。

岬の下に降りて目先を変える作戦に出てみたが、それでも時間は余りまくりなので、
おとなしくバスの待合所で待つことにした。扉は壊れていて、半開きのまま閉まらなかった。
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待合所の中。自転車は折りたたんで荷物化した。
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本を読みながらバスを待つ。
えりも岬に到達したときは、結構汗をかいていて体中が暑かったが、
ここに来て気温が5度ぐらいしかないことと、いくら普段に比べたら弱いといえども風はあるしということで、
ぞくぞく寒気を感じたが、これといった対策法は思いつかないので我慢することにした。

観光客の車しか行き来のない道路を眺めながら、
「このままバスが来なかったらどうしよう」と不安になった。
どうもこの道路にバスが走るとイメージがまるで沸かない。
うまく言えないが、生活感と言うものが全く感じられない道なのである。

バスの到達予定時刻を過ぎた。
ここで不安は頂点に達した。
俺はこのままおいてきぼりにされてしまうのではないだろうか。
私は普段一人でいるときも孤独感を感じると言うことはほとんどないのであるが、
このときばかりは心細さを感じた。
さすが、何もないえりもの春である。
バスを待ちながら、孤独感と不安感を増幅させるという、真のえりものパワーを感じたのである。
ここで何時間もバスを待っているとうつ病になってしまうのではないだろうか。

予定時間から遅れること2分。
正義の味方のように颯爽とバスは現れた。
よかった。これで帰ることができる。
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デカイ自転車と共にバスに乗り込んだ。
乗客は私一人だけだった。
おー、すげー、このバスは俺だけのために走っているんだと思うとなんだかうれしくなった。
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バスは自転車で走った道をひたすら戻る。
車窓から見える夕日がめちゃくちゃきれいだった。

バスの運賃表示機は、整理券番号が50番ぐらいのところまで真っ赤に表示されていて、
果たして運転手さんはこれを全部覚えているのだろうかと、疑問に思った。

途中「えりも駅前」というバス停で、客が一人乗ってきた。
俺専用バスはここで幕を閉じた。
鉄道が走っていないのに、「駅前」というネーミングはおかしいんじゃないかと思った。

結局客は2人のまま、バスは様似駅前に到着。
お久しぶりです、様似駅。5時間ぶりぐらいにやってきました。
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様似の駅舎内。
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駅名標。
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線路はここで終わりです。
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そんでもって、乗った列車。
行きと同じで、一両のディーゼルワンマン列車です。
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乗客は10人ぐらい。
すいているので、4人掛けのボックス席を独り占めすることにします。
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日も沈んで暗くなって、車窓の景色も楽しめないので、本を読んだり、うとうとしたり。
途中で乗客が2名になったときがあったが、
多分このときお互いに「あいつ降りねえかなあ」と思っていたに違いない。
少なくとも俺はそう思っていた。

様似から3時間ぐらいかけて苫小牧に到着。
ただ列車に乗るだけでも結構疲れるなあ。

札幌への乗り換え列車まで時間があったので、駅のキヨスクでおやつを買った。
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せっかく三石まで行ったんだからということで、三石羊羹を買った。
だったらなぜ三石で買わない?

これは筒の中に羊羹が入っていて、筒の下からむにゅっと羊羹を押し出して、
筒についている糸で切って食べるという形になってます。
わかりにくい説明だが、実際に買って食べると理解してもらえると思う。

江差町の五勝手屋羊羹も同じような食べ方をする羊羹なのだが、
どっちが元祖でどっちがパクリなのかはわからない。

食べてみたところ、私のバカな舌では、昼間セイコーマートで買った60円羊羹との違いがよくわからない。
結局どっちとも「おいしい」ということだ。

安いものを高いものと同じように「おいしい」と感じられる能力を幸せに思いつつ、
札幌行きの普通列車に乗り換えて、降りて、自転車広げて、家帰っておしまい。

朝の5時半ぐらいに家を出て、夜の11時半ぐらいに帰るという、長く疲れる旅なのであった。

総走行距離 100kmぐらい。

(このシリーズ終わり)
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# by gossy54200 | 2010-04-29 19:25 | ブロンプトン | Comments(2)  

えりもの春は本当に何もないか確かめた話(その5)

その4のつづき

国道336号線から道道34号線に抜けて、えりも岬方面に向かいます。

ここから風景は変わって、砂原と草原が続きます。
この地は風が強すぎて木も生えない地なのです。
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静内、浦河とずーっと牧場には馬がいるのが当たり前だったのであるが、
久しぶりに牛を見て新鮮な気分になった。
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シャッターを向けると、牛が一斉にこっちを見たので、襲われるんじゃないかとドキドキしたが、
よーく考えるとこいつらは草食だから問題ないのか。

えりも岬まであと4km。
もう少しだ。ガンバレ俺。
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道道34号線に入って、道は細かいアップダウンを繰り返します。
うおー、上り坂辛いぜ。
と、思ったりするのだが、考えてみるとアップダウンを繰り返すということは
半分はペダルを漕がなくていいのだから、かえって楽なのではないか!
と自分を騙す作戦に出ることにした。

頭が壊れてきているのかもしれない。
下りを差し引いたとしても、上り坂の方が辛いに決まっているだろう。

この荒涼とした感じ、アメリカの西部劇に出てくるような風景だ。
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結構辛い上り坂を上り切ると。

そこは風車があって山があるステキな眺めがあった。
山の名前は知らん。
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後ろを振り返ると、海キラキラ。
俺はホントに海キラキラが好きだなあ。
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倒れた交通標識がこの地の風の強さを物語る。
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そして、ついに来た来た来ましたよ~。
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えりも岬到達です!
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ここまで約6時間の道のり。
終始追い風だったので、予想以上に早く着くことができてよかった、よかった。

工事現場でよく見かけるような人形。
こういう人形を見ると「無罪」と書いた紙を持たせたくなる。
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なにはともあれメシだ!メシを食うのだ。
こういうところのメシは高くてマズイということはわかっているが、
とにかく俺は100km近く自転車を漕ぎ続けてへとへとだ、まずは何でもいいから腹に入れるのだ。

メシを食えるところは何箇所かあったが、とりあえず適当なところに入ってみた。
客は俺一人。
店員のおねーさんの愛想が悪かった。

メニューを見る気力もなかったので、壁に貼っている「えりもAセット」というのを頼んだ。
普段の俺なら絶対に頼まないであろうメニューであるが、思考能力がにぶっていたようだ
というか、思考能力などは始めからなかったのであった。

「えりもAセット」とは、つぶ貝の入ったラーメンとミニうに丼のセットだということに、注文してから気づいた。
えりもはつぶ貝で有名らしいが、私は別につぶ貝は好きではない。
はて、こういうミスチョイスを私は苫小牧でもホッキカレーでやらかしたような気がするが。

学習能力のない自分自身に愕然としながら、えりもAセットはやってきた。
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うに丼はうにの量が少なすぎるのではないだろうか?と大いに疑問に思ったが、
そんなことよりも、俺はとにかく腹が減っているので、いただきます。

まずはのびるのでラーメンから先に攻略する。
スープはあっさりで思ったよりイケる。
麺はふつう。
つぶ貝は量が多すぎて後半飽きた。

ミニうに丼。
確かにうにはうまかったのだが、うにの量が少なくご飯が余ってしまう。
仕方がないので、テーブルの上にあるじゃがバターふりかけをかけて残りの飯を食った。
ラーメンのつぶを移植してつぶ丼にすればよかった。失敗した。

まー、こーゆーのは、味云々を語るよりも、
えりも岬でえりもっぽいメシを食ったという雰囲気を味わうことが大事なのですね。
1000円ぐらいなら満足なんだろうけど、1600円でこれは高いなあ。
観光地価格に文句言ってもしゃーないけど。

ごちそうさま。
おねーさんは会計のときも愛想が悪かった。

さて、バスまで時間もあるし、えりも岬の観光でもしようかなあ。

風の館。
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ここは昔行ったことがあるが、そのときは風速25mの風を体験とか言って、
モーターで30秒ぐらい風を送って終わりという詐欺みたいな体験をした。
言っておこう、誰がこんな施設に500円も払って入るかと。

襟裳灯台。
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襟裳岬と書かれた看板を写真に撮って、俺は襟裳岬に来たんだということをアピールする。
左下は私の影。
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ちょうど北海道地図の真ん中の下に当たるところ。
わかりにくい説明だが、言いたいことはわかってくれると思う。
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先端のとんがり具合を見て、「おー、地図と同じやんけ!」と当たり前のことに感動する。

逆さの北海道地図がなんとなく新鮮だ。
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さて、ここで時刻は16時30分。
バスの時間まではまで50分ぐらいある。
見るべきところは全部見た。暇だ、暇すぎる。

どうやって暇をつぶそうかと考えつつ、ふと思った。

やっぱり、えりもの春って何もないんだ!

今回の冒険の答えが出てきたところで、次回感動のフィナーレにつづく。

(つづく)
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# by gossy54200 | 2010-04-28 21:11 | ブロンプトン | Comments(2)  

えりもの春は本当に何もないか確かめた話(その4)

その3のつづき

静内から始まった行程も、様似に到達したわけですね。
ここまでで、全行程の60%ぐらいです。

さて、50km以上走ってようやく俺はここまで飲まず食わずで来たことに気づいた。
風は終始追い風で、これといった坂道もなく、気温は5度ぐらいと低いので汗もさほどかいていない。
しかし、さすがにいい加減補給を入れなきゃマズイだろということで、セイコーマートに寄りました。
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自分では疲れていないつもりでも、さすがにチャリを降りるとフラっとくるものがあった。
こまめに休憩をとらなきゃならないのは理屈ではわかっているのだが、
それがなかなかできない私であった。

セイコーマートスポーツドリンク(75円)
羊羹(60円)
2本入りのカロリーメイトフルーツ味とチョコ味(102円)をゲット。

カロリーメイトは2本入りが102円で、4本入りが210円とよくわからない価格設定だった。
これならみんな2本入りのものを2つ買うだろう。

そんなセイコーマートの値段設定に疑問を持ちながら、
とりあえず羊羹を食べる。
んー、んまい。
何度も書くようだが、私は普段はさっぱり羊羹など食わないのだが、
なぜか自転車に乗るとき限定で、羊羹が無性に食べたくなる。

残りのカロリーメイトはえりもに着いてからのおやつにしよう。

様似川の白鳥。こんなところにも白鳥がいるんだ。
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様似駅到達。
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ここが日高本線の終着駅である。
今まではトラブルなど不測の事態になったときは、JRで逃げるという技が使えたわけだが、
ここからはJRは走っていない。
真の男が試されるところである。

とは言っても、様似からもバスは走っているわけだから、
結局ここからでも、いざとなったらバスで逃げることができるので安心だったのであった。

安心したところで、えりも方面に向かいます。

海キラキラ。
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高山植物で有名なアポイ岳。山頂は雲がかかっていて残念。
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もういっちょ、海キラキラ。
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あー、海がきれいだなあ。
でも、右手に海がある形になっているので、左側通行の俺としてはあまり海を堪能できないなあ。
ここはえりもから静内方面に走るのが正解なのかもしれない。

ついにえりも町突入。
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カントリーサインの部分を拡大します。
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「えりも町」の字が塩で若干かすれている。
潮風の強いえりものパワーをカントリーサインを見ただけで感じたのであった。

とはいえ、風は思ったより強くないなあ。
えりも岬は年間290日以上10m以上の風が吹くと言われているけど、
この日は残りの75日以下の日だったようだ。

えりもの街は思ったより家も多いし、コンビニもあるし、
メインストリートらしきところには人もちらほらいたし、思ったほどなにもない町ではなかった。

にょきっと丘にそびえ立つように、バカでかい建物があって、何じゃこりゃと思ったら町役場だった。
役場が町中で一番立派な建物というのは地方ではよくあることだ。
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えりも岬まであと15km。
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俺時速で行くと、大体1時間ぐらいかかる計算だ。
今の時間が3時ちょっと前だから、ゆっくり行っても17時17分のバスには間に合いそうだ。

公園っぽいところがあったので、ここでおやつのカロリーメイトを食うことにした。
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オブジェについてそれっぽい説明が書かれていたが、
どう見てもこれは野幌森林公園にある北海道百年記念塔のパクリじゃないかと思った。
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歩道でヤンキー座りをしながら、くるくる回る風車を見つつ、カロリーメイトを食う。
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公園内でこっちに向かってウォーキングをしているおばはんがいたが、
エイリアンヘルメットをかぶって疲れきった表情をしている俺を見た瞬間、Uターンして去って行った。
おばはんには俺が未知の星から来た宇宙人に見えたのかもしれない。

そんなおばはんのことは特に気にせず、カロリーメイトも食ったので、えりも岬に向かうことにする。

北緯42度を示す看板。
だからどうなんだといえばそれまでだが、こういうのを見るとなんとなく写真に収めたくなってしまう。
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どうもカントリーサインなど、「ここが○○だよ」というのを示す看板に俺は弱いらしい。

さて、ここで帯広方面とえりも岬方面との別れ道。
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ここはもちろん、右に曲がってえりも岬に向かうことにします。
さようなら、国道336号線。
こんにちは、道道34号線。
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えりも岬まではもうすぐだ。

(つづく)
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# by gossy54200 | 2010-04-27 23:08 | ブロンプトン | Comments(0)  

えりもの春は本当に何もないか確かめた話(その3)

その2のつづき

浦河町に入りました。
浦河といえば地震でちょっと有名なわけで、
大体北海道で地震があるときは48%ぐらいは震源地が浦河沖だ(数字はてきとー)。
津波が来そうなときは、ここに避難してねって看板が結構あった。

浦河町役場。
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浦河駅。
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どうも私は有名な観光地とかよりも、どうでもよい役場の庁舎とか駅舎に心を奪われるようだ。
理由はよくわからない。

浦河はさすが日高支庁(今は日高振興局)があるだけあって、そこそこ都会だ。
MiOとかいうデカいショッピングセンターなんかもあったりして(昔はダイエーだったようだ)、
ここなら住んでもいいんじゃないかなと思える町であった。
が、実際に住めと言われたら「えーっ」って思うんだろうな。
(えー、浦河町のみなさまごめんなさい)

先週から走ってきた国道235号線は浦河の市街地でお別れです。
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さようなら、国道235号線。
ありがとう、国道235号線。
これから私は236号線を走ります。

国道236号線はちょっとの間だけ、海沿いを走る道であったが、
途中からは山の中を通って、帯広に抜ける道であった。
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帯広まで136kmと書かれている看板を見て、
このまま帯広まで行けるんじゃないかという気がしたが、多分気のせいだろう。

そんなわけで、そのまま真っ直ぐえりも方面に向かいます。
ここからは国道336号線、通称黄金道路。
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黄金道路と言われると、なんとなくゴージャスな感じがするが、
自然環境が厳しく、それだけお金がたくさんかかったという理由で黄金道路という名前がつけられたそうな。

そんなわけで、このようなゴージャスな道を無料で走ることができることに感謝をしながら、
はー、キコキコキコっと。

さて、よくこんなちっこいタイヤの自転車でアホみたいに走るなあと、
各方面からあきれられている私であるが、これについては大いに反論したい。

確かに自転車雑誌の記事とかでは
ブロンプトンは軽い街乗り用で、本格的に走るミニベロはBD-1というような感じで書かれているが、
これを書いた奴はホントにブロンプトンに乗ったことがあるのかと小一時間問い詰めたい。

ブロンプトンは3段変速の真ん中のギアに入れたときは
1回転で26インチママチャリよりも21cmも多く進むのである。
見かけは小さいがその分をギア比でカバーしているのである。
しかもトップに入れたときは1分間に90回転という条件で35km/h近くも出るのである。
ギアは確かに3段と少ないが、走行性能はママチャリはおろかクロスバイクにもひけをとらないのである。

しかも、ブロンプトンはクロモリフレームであり、振動を吸収してくれるので疲れが少ない。
アルミフレームで余計なサスペンションがついているBD-1よりも、長距離には適しているのである。
(と、偉そうに言っておきながら、私はBD-1に乗ったことがありません。BD-1ユーザーの方ごめんなさい)

大体、距離にして30~40kmを過ぎた辺りから、
人車一体となりこのままどこまでも走っていけるとチャリダーズハイを味わえるのである。
ブロンプトンは長い距離を走って初めて味わいの出る自転車なのだ。

今回で言えば、正に浦河から様似にかけてが、ちょうど私が人車一体感を味わえたときであって、
ちょうどこの辺りから、青空も広がり、いい気分で脳内麻薬が出て、ハイな気分になっていた。

ハイになったところで、様似町到達。
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さて、ここでちょっとした事件があった。
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ちょうどいい公園があったので、休憩しようと思ったら犬に追いかけられた。
私はオバケのQ太郎並に犬が苦手であるので、全速力で逃げた。
200mは逃げた。
よく、50kmぐらいチャリ漕いだ状態で、これだけ走ったなあという勢いで逃げた。

結局、犬は飼い主によって捕まえられたわけであるが、放し飼いで散歩なんてさせるなと、
しかも、クソばばあのウンコ飼い主は私と目が合うなり、バツが悪そうに私に謝りもせず逃げていった。

あの、クソばばあ殺す。

私は一瞬にして様似町が大嫌いになった。

北朝鮮よ、様似の町にテポドンを落とすのだ。
と金正日の気分になりながら、公園から親子岩という岩を眺めた。
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あー、あのバカ犬とクソばばあと思いながら、様似市街に向けて自転車を進めた。
そこで、目をキラキラさせた純真な少年が、
キノコヘルメットをかぶった私に向けて「こんにちは」とさわやかに挨拶をした。

私はとっさの出来事にとまどい、少年に対し軽く頭をさげることしかできなかった。
いや、違うぞ俺!ここは連想ゲームに出てきた水島裕ばりに元気よく「こんにちは」と返すんだ!
と思ったときは、すでに少年は視界から消えていた。

このような純真な少年がいるなんて、この町もまだまだ捨てたものではない。

私は一瞬にして様似町が大好きになった。

そうだ、どんなところにも例外があるのだ。
きっとこの少年が真の様似町を表しているのであって、さっきのクソばばあは例外なのである。

そう思いながら走ると、様似町のすべての人が善男善女に見える。
いや、きっとさっきのクソばばあも本当はいい人なんだ。そうに違いない。
許す。何もかも許す。
様似町バンザイ。
何気ない一言の挨拶が、薄汚れたおっさんの心をピュアにさせたのであった。

とにもかくにも海のように広い心を持ちながら、
私は様似市街を颯爽とブロンプトンで走っていったのであった。

(つづく)
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# by gossy54200 | 2010-04-26 21:29 | ブロンプトン | Comments(4)