今年はランニングばっかりで、ほとんど自転車に乗らない日々を過ごしておりましたが、年に1回ぐらいは自転車のイベントに参加するのもいいだろうと、6年ぶりに「美瑛センチュリーライド」に参加することにいたしました。
このイベントは2日に渡って行われ、初日60km、2日目100kmのコースを走るわけですが、はっきり言って初日も2日目も景色的には大して変わらんところを走るので、どっちか1日出れば十分なんじゃないでしょうか。
美瑛は坂だらけの街なので、本来ならロードバイクで参加するのが筋であろうが、あえて16インチ3段変速のブロンプトンで勝負を挑みます。
いや、勝負って言っても、別に速さを競うイベントじゃないので、誰と勝負するわけでもないのだが。
初日の開会式。
土曜日はめっちゃいい天気で、絶好の自転車日和でありました。
以前は「小径車軍団」で参加した美瑛センチュリーライドでしたが、今回は小さい車輪の自転車がほとんどいなくて、寂しかったでありますよ。
制限時間的に余裕があるイベントなので、小径車で参加しても面白いイベントだと思うのですが、坂の多さがネックになるのでしょうかね。
初日は最後尾グループでのんびり走っておりました。
途中、14インチのDAHONのK3で参加された方とお話したり(自転車は南風自転車店で買われたとのこと)、普段ブルベに参加されているサポートライダーさんとの会話では、「ブロンプトンブルベライダー」であるOTKさんや泥人形さんの話題になったりと、ぼっち参加ではありましたが、そこそこ楽しいライドでありました。
わたしゃ真性の「コミュ障」であるので、珍しい自転車で参加して、そっから話しかけられて会話のきっかけを作った方が、この手のイベントを楽しめるのです。
普通にロードに参加しても、知り合いにでも出会わない限り、誰とも話をする機会なんてないわけで。
普段、鶴居や阿寒の田舎道で、何もない「This is 北海道」の道には慣れているつもりですが、やはり美瑛の景観はピカイチでありますね。
特に苦労することもなく、ぬるっとゴール。
2日目もボチボチ頑張りましょう。
2日目は、スタート前に20インチのタルタルーガで参加されている「南風自転車店」の店主Aさんとお会いすることができました。
Aさんは「ギンギンモード」で突っ走られたようで、途中第二エイドでちょこっと姿を見かけたのみで、走行中の姿を目にすることはありませんでした。
早くも13時半前にはゴールされたようで、やっぱタルタは「走れる攻めの小径車」だなあと。
(欲しいとは一言も言っていない)
第一エイドのひまわりが鮮やかでありましたよ。
第一エイドで、ペンション「トルテルム」のmasaさんと6年ぶりに再会。
今やすっかり美瑛自転車乗りの第一人者でありますね。
そんでもって、第一エイドから第二エイドの間で、指を切断する大怪我から復活されたk98brさんと4年ぶりの再会です。
正直、k98brさんのお姿には、感動すら覚えたワタクシであります。
ロードバイクに乗れるようになるまでに、どれだけ辛いリハビリを乗り越えてきたことかを想像するだけで、熱いものがこみ上げてくるものがありました。
今やすっかり私は「自転車よりもランニング」の人になってしまいましたが、当時の自転車仲間の方から声をかけられて、とても嬉しかったですよ!
皆様に忘れられない程度に、今後ともひっそりと自転車と付き合っていきたいと思う所存であります。
第二エイドの安定のカレー。
おかわりはコロッケとソーセージが入らなくてもよければ自由とのことです。
ここで雨が降り出して、テンションだだ下がり。
予報では、この日の天気も前日同様ピーカンのはずだったのだが。
スマホで雨雲レーダーをチェックすると、少なくとも1時間は止みそうにない感じだったので、ここでガッツリ雨宿りして、最後尾に近いグループでノロノロ出発します。
一瞬土砂降りの雨にやられましたが、雨雲レーダー通りに13時過ぎには雨は上がり、快適に走ります。
結果的に、泥除けのあるブロンプトンで参加して正解でありましたね。
イベントライドにおいて、泥除けは正義なのである。
雨上がりの美瑛もいいものですよ。
2日目のコースは、90km過ぎのラスボス「ケンとメリーの木の激坂」がハイライトだったのでありますが、以前参加したときとはコースが変わっていて、緩やかな上りになっていて、ちょっと肩透かしを食らった感じ。
せっかくラスボスに向け、ちょっと脚を残しておいたのに。
んなわけで、以前参加したときとは違う方向からの「ケンとメリーの木」。
どっちがケンで、どっちがメリーかは知らないし、知る必要もない。
ロードだと、スピードに乗って走ってるとき「止まるのがもったいないな」と、写真も取らずにビューンと走ってしまうのですが、ブロンプトンのような小径車だと「のんびり走っても許される」って感じがしていいですね。
「時速15kmの旅」はブロンプトンのような自転車が、一番相棒にはふさわしいと個人的に勝手に思っております。
ゆっくり走れば、100kmぐらいの距離走っても、見かけよりは意外と疲れない自転車ですよ、ブロンプトンは。
でもって、サポートライダーの皆様の
「ブロンプトンでここ上るのですか!すごいですね!」
って声に、ついついニンマリしてしまう私なのでありました。
美瑛は確かに坂だらけのコースですが、10%を超えるような心をくじく激坂はなく、せいぜい5%レベルの坂があちこちにある程度ですので、ブロンプトンでも6速モデルや、3速でもフロントを44Tにすれば上れない坂ではないと思いますよ。
ゴール後、アンケートに答えて、抽選でサイクルジャージが当たりましたよ!
思えば、以前美瑛センチュリーライドに参加したときも、ライトやサイコンが当たり、私にとって美瑛は非常にクジ運のいい大会なのでありました。
尚、せっかく当たったのはいいのですが、残念ながらサイズは私には合わない模様。
んなわけで、久々のサイクルイベントでありましたが、ストレスフリーで自由に走れる環境はいいですね。
ただ、私自身が自転車に飽きてきているのもかなりありますが、この手のイベントの「マンネリ化」は気になるところであります。
「車通りの少ない景観のよいコースと、エイドでの地元食材」というハード面だけは壁に突き当たるような気がします。
私が8年前初めて美瑛センチュリーライドに参加したとき、上り坂にチョークで書かれていた「ガンバレ!」というメッセージ。
こういう何気ない気づかいが、実はコースの景観やエイド食よりも重要なのではないかという気がします。
今年参加した北オホーツク100kmマラソンで、エイドの100mぐらい前から大声で「○○さーん」と、名前を呼んで手を大きく振って応援してくれたスタッフの皆様のことを思うと、実はこの手のイベントで、参加者が求めているのは「応援」なのではないかと思ったりするわけです。
ぶっちゃけ、よいコースと地元の食べ物を目当てにするのなら、何もイベントに出なくても、勝手にコースを走って、お店で地元食材を堪能すればいいわけであって、それだけではないイベントならではのことを参加者は求めているのだと思います。
多分。
玉井雪雄氏のマンガ「じこまん」で、佐渡ロングライドに出たときに、「一生分の声援がもらえる」と応援の素晴らしさが書かれていました。
きっと、私のような冴えない普段ぼっちで自転車に乗っているものが、イベントに求めているものは、ひょっとしたら普段とは違う「人に応援される人生の主人公」を演じることができることにあるのかもしれません。
などと、久しぶりにエラソーに自説を垂れたところで、今回の参加レポを締めくくりたいと思います。
いや、最後は辛口になりましたが、今回の美瑛も小さいお子さんが、精一杯大きな声で「頑張れー」と言ってくれたのは、とても嬉しかったですよ。
大会関係者の皆様、大会中に私にお声掛けをして下さった皆様、本当にありがとうございました。
おかげさまで、久々の美瑛を満喫することができました。
このイベントが末永く続くことを祈念いたします。
ごきげんよう。